元旦浜名湖1周サイクリングでモチベーションについて考えてみた③

のびー

2011年01月13日 00:24





~リッキーとKAZの自転車探し~

浜名湖自転車1周という目標ができたものの、
今後続けるかどうか定かではないスポーツサイクルの道具代に
高額な投資を強いるのは本意ではない。
とはいえ、僕の経験上長距離走行をこなすためには、
カラダに合ったフレームサイズとポジション、
ワイドレンジのギア比をカバーする変速システムが必要不可欠。
劣悪な道具のせいでせっかくのサイクリングの思い出を
イメージの悪いものにさせたくないという気持ちもありました。

ネットや、自転車乗りの知り合いから
子供用スポーツサイクルに関する情報を仕入れたり、
サイクルショップでプロの意見を聞かせてもらうなど、
あれこれ吟味する日々が続きました。

リッキーの当時の身長は129cm。
ホイール径22インチの自転車がサイズ的にはベストですが、
ワンサイズ上の24インチでサドルとハンドル位置を下げると
どうにかギリギリポジションが出せる。
すぐに大きくなってしまう子供のこと、
最初のうちは多少大きさに違和感があるかもしれないが、
充分許容範囲と判断。
そのぶん高学年になり、26インチにサイズアップするまでの
適正身長に入る期間が長い24インチホイールをチョイス。
それに、ホイール径の大きい方がよりスピードの乗りがよく、
サイクリングのような長距離走行には適している。

以上の条件で炙り出てきたのがこの2タイプの自転車。







一見同じカタチに見えるので、両車とも同じ用途に使用できると思いがちですが、
実はこの2台、自転車を知る人には一目瞭然の決定的な違いがあります。

上のタイプは広く一般的に普及しているMTB風タウンサイクル。
下のタイプは広く存在を知られているMTB。本物です。
フレームの素材や設計、駆動系・操作系・ブレーキ等
すべて大人用のMTBと同じ仕様で作られています。

「そんなのどうでもいいよ。」
「安い方でいいよ。」
で、選ぶ方策も無論良しではあるのです。
実際新車価格で見れば、下の方が上の写真の自転車より5~6割高い。
両方ともサイズは合ってるし、坂道を登るのに苦労しないギアも付いている。
よく見ると安い方にはカゴにライトにスタンド、
そして組み付け式の鍵まで付いている。
ママチャリ=自転車の観点から見ると、
自転車に備わるべきものがすべて備わっている実に優良な自転車なのです。

しかし、このMTB風自転車を山に持ち込み、
オフロードで走らせると実は様々な問題が出てくるのです。

○フレームとタイヤのクリアランスが狭く泥つまりしやすい。
○ママチャリと同じ方式のブレーキは山道での制動を考慮していないので危険。
○スタンドやカゴといった突起物は山の斜面で転倒した時には怪我の元。
○フレームの設計と素材自体が山での使用には不向き。
そもそも、「この自転車でオフロードを走らないで下さい」という
注意書きがされている場合がほとんどなのです。

リッキーとMTBとの出会いは先述のとうり富士の麓のダートロード。
山で乗る自転車の楽しさをすでに味わっているわけで、
今後オフロードを走ることになるのはほぼ間違いない。
夏には再度富士の裾野キャンプが待っている。
そんな男に山道を走れないニセモノを与えてしまっていいものだろうか?

彼には無事浜名湖1周を達成してもらいたい。
しかしそれ以上にMTBを自在に操る喜びを知ってもらいたい。
そんな僕の気持ちをリッキーの家族が寛大に受け止めてくれました

「本物MTBで行きましょう!」
「僕もリッキーと同じようにMTBに乗ってみたいんだ」とKAZ。

予算枠拡大に引き続き、気分をさらに盛り上げてくれました。

彼の理解に応えるためにも、なるべく支出を抑えたい。
型落ち新車を探すと同時に中古マーケットにも注目をしました。
子供用のスポーツサイクルは玉数が少ない上に程度のよくないものが多く、
手を出せるクオリティーのものにはなかなかお目にかかれませんでした。

それでも根気強く探し求めていると運も開け、与えられるものなんですねぇ。
たいへん状態の良い中古MTBがオークションサイトで見つかったのです。
出品者の方は自転車乗りで、細部にわたり丁寧な整備が施されていました。
良品であることは写真を見ただけですぐに判別がつきました。

競売は納得の数字でめでたく僕が落札。
出品者である自転車好きファミリー、Aさんのお宅までは1時間弱で行ける距離。
送料と輸送時のリスクを避けるためにも直接手渡しで受け取る事にしました。

予想以上に美しく手入れされた自転車をAさんから受け取ったあと、
挨拶程度に事のいきさつや僕の素性などをお話していたところ、
2人がびっくりするような事実が判明!!

リッキーの手元に行くこのMTBは、
偶然(必然?)にも面白い縁がある代物なのでした。

リッキーはこのMTBを駆り、
このMTBが知っている「ある場所」を
走るのをあらかじめ決められていたのかも・・・しれないのです。


つづく




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