ネットオークションで競り落としたリッキーのバイク。
Specialized Hard Rock 24inch.
そして僕のおさがり、Kazのバイク。
古き良きフルリジッドMTB!
リッキーがMTBと出会った富士裾野キャンプから丸2ヶ月。
10月末日にようやく2人のバイクが出揃った。
さて・・・。
リッキーのNEWバイクにまつわる話をしていくわけですが、
その前に触れておかなくてはならないお話があるのです。
今から10年ほど前、僕は愛知県の作手高原に店舗を構える
「
サローネ・デル・モンテ」というプロショップに
お世話になっている時期がありました。
日本中どこを探しても彼らのようなスタンスで
MTBと関わりあっているショップは無く、
その自然との共存と地域再生を理念の念頭においた活動に
共感をおぼえた僕は、片道1時間・標高差500mをものともせず
作手のお山通いに興じました。
トレールライドやイベントなどの企画で楽しませてもらう一方
トレール維持保全の重要性や山の持ち主への配慮など、
MTBで山を走る人間としての常識やモラルといったものを
あらためて学ぶことができました。
彼らの活動の詳細についてはここでは語りつくせません!
下記リンクをご覧になり、彼らの地道な活動と正しいMTBの遊び方について
是非知ってていただきたいと思います。
◆つくでMTBとは?
◆つくでMTBの足跡
◆つくでMTBのトレイル・森林整備活動
リッキーの自転車を方々探している最中、
相談に乗ってもらおうと久しぶりにサローネ・デル・モンテへ赴きました。
新しくそして広くなった店内には子供用のMTBがたくさん展示してあり、
ブランドごとの特徴や違いについて親切に解説していただきました。
(子供用本格MTBの充実した品揃えは特筆モノ!)
5~6年ぶりにお会いした店主の鎌苅さんとは子供用MTBのコト以外にも、
その後の活動内容や成長した「つくでMTB」のことなど、
実に楽しくお話をさせていただきました。
おまけにブログにはウチのカレー店のことを記事にしてアップしてくれました。
「リッキーも鎌苅さん達が作ってきた素晴らしいこの環境で
楽しく安全にMTBを学んでくれたらいいのになぁ・・・。」
そう願った僕は、その時店内においてあったつくでMTBへの
「参加申込書」を持ち帰り、Kazとリッキーに渡し参加をおすすめしてみました。
すると二つ返事で快諾。
リッキーとKazのつくでMTBスクール入りが決定しました。
ちょうど時を同じくして、かねてより網を張っていたネットオークションに
狙いドンピシャの子供用MTBが出品されてきました。
かなり程度が良さそうな出物です。
出品者のお子さんが使っていたものだということですが、
出品者自身も自転車乗りらしく、手入れの行き届きぶりが
PCの画面を通してもバッチリ伝わってきました。
いくら年式が新しくても、道具としてしかるべき手入れをしないものは傷みも早く、
潜在するポテンシャルのすべてを発揮することなく、早々に朽ちていくもの。
逆に感謝の念を込め、手入れを怠らぬ道具は持てる能力のすべてを
所有者に提供してくれるものだと信じます。
かくして、手入れされ愛されてきた良き道具は「良き縁」とともに
私達のもとにやって来ることになったのです。
商品は直接引き渡しとなり、実際の落札者である僕が
出品者の住む豊田市まで引き取りに向かうことになりました。
指定された場所で落ち合い、いよいよ赤いスペシャライズドとご対面です。
実物は想像以上の入念な手入れと美しさ!
あらためて感嘆です。
出品者Aさんと挨拶をかわした後、軽く世間話でリッキーのことや
サローネデルモンテの話をしていたら、突然Tさんが僕に向かい
「ひょっとして・・・カレー屋さんですか?」と一言。
何故僕がカレー屋だとわかったのかびっくりして聞いてみると、
なんとTさん一家はつくでMTBスクールの常連さんだというのです!
先日の鎌苅さんのブログ記事をご覧になっていて、ピンときたそうです。
Aさんのお子さんが作手で乗っていた自転車に
期せずして今度はリッキーが乗り、同じ作手のフィールドを
走ることとなったのです。
自転車が取り持つ縁とでも言うのでしょうか、
不思議なこともあるものです。
さて、もう一台Kazのバイクはどうなったのか?
kaz のバイクは僕が街乗り用として使っていたものを
安価でお譲りすることになりました、。
古いフルリジッドのMTBですが、実はこのバイク、
80年台に初の国産量産型MTBとして登場し、
名車として名を馳せた逸品。
古くからのMTBファンなら知らない人はいない
ARAYA Muddy Foxというバイクなのです。
ちょいと時代遅れな型ではありますがまだまだ現役続投中。
若干サビが出てはいるもののフレームは健在。
ホイール・BB・ヘッドなどの回転部は虫食いもグリス切れもなく快調そのもの。
消耗品類は新しいものとすでに交済み。
効きの悪いカンチブレーキはVブレーキに換装。
シングルトラックだってガンガン楽しめちゃう
仕様にアップデートされているのです。
ロード用のタイヤに替えれば、浜1もまったく苦ではないでしょう。
こうして二人のバイクは彼らの手元へと曰くありげに旅立って行ったのです。
浜1チャレンジまでの2ヶ月間、自転車に慣れるため
毎週のように乗り込んできたKaz&リッキー。
そして唯一の女性チャレンジャーZucatti(manaのスタッフ)を加え、
浜1チャレンジ隊2010は結成。
浜名湖1周という未知の道のりに対して隊員のモチベーションは
さらなる高まりを見せ、粉雪舞う2010年元旦を迎えたのでした。
◆2010元旦浜名湖1周サイクリング~その1
◆2010元旦浜名湖1周サイクリング~その2
◆2010元旦浜名湖1周サイクリング~その3
◆2010元旦浜名湖1周サイクリング~その4
未知のものへ対決する事を目標を定め、
確実にステップを上がっていくにつれモチベーションを高めていく。
途中トラブルや苦難に見舞われたとしても、
目標達成に向けひたむきに頑張る姿勢。
・・・そして喜ばしい結果への到達。
2010年の浜1にはピュアなチャレンジ精神と目標に取り組む
高きモチベーションが存在していました。
人は常に新しい目標を掲げ、モチベーションをコントロールしながら
努力を楽しみ続ける動物なのではないでしょうか?
初めての浜1から数ヵ月後の夏、
猛暑の中リッキーは2度目の浜1を完走しています。
そして今年2011年元旦。
3度目の浜1は好天とノントラブルにも恵まれ、
昨年より大幅な時間短縮を成し遂げました。
もう飽きるほど当たり前になってしまった浜1の距離感。
次回4度目のチャレンジに直面した際、
しっかりとモチベーションを高めた状態で
取り組むことができるのでしょうか?
人生の成功者ほどモチベーションコトロールが巧みであると言います。
そのことを心得たうえで新たな目標を設定し、アクティブな行動をおこすことで
更に精神力を鍛えていければいいなと思います。
リッキーも、もちろん僕自身も。
そして元旦浜1チャレンジをひそかに希望する
まだ見ぬ自転車初心者のあなたも。