僕の2代目ランドナー(詳しくはキャンパー)です。
1992年に当時浦和にあった東叡社に赴き、直接オーダーしたものです。

30kgのキャンプ道具一式を積み、当時85kg(今よりだいぶ軽い)の僕が
オーストラリア大陸を走る!という目的で、
キャリア製作・各バッグの補強加工・パーツアッセンブル含めた
完成車としての発注でした。
大容量フロントバッグ+フロントサイドバッグX2ヶ、
リアキャリアとリアサイドバッグx2ヶのフル装備が可能で、
フレーム自体にキャリアの取り付けダボ穴が各所設けられています。
フレーム強度を増すための定番加工、クロスシートステー。
ひとつ間違えれば強度一辺倒の無骨になりがちな加工も
東叡社がトーチをいれると、フレームの対よじれ強度は固持しつつも
優美なラインを魅せる極上の仕上がりを提供。
我々の眼を楽しませてくれます。
パーツのアッセンブルは当時世界的に
信頼性と耐久性に確固たる地位を確立した
SHIMANOのマウンテン用パーツを迷わずチョイス。
今は亡き初代ランドナー(CHERUBIM号)に組み込まれていた
BBやハブ軸等の回転部分は、
すべて玉押し調整をする仕組みになっていて、
コンディションよく走らせ続けるには、
こまめな調整とグリスアップが必要不可欠でした。
またその仕組み上、雨水や粉塵が入り込みやすかったため、
大雨の中を走った後などは眼に見えて回転精度が落ちてしまう
手のかかる代物でした。(これはこれでカワイイのですが・・・)
この2代目でメインテナンスフリーを謳うMTB用シールドベアリングと出会い、
回転部分のストレスから一切開放され、
初めてその有用性を実感することになりました。
長い歴史のあるランドナーという自転車のカタチは、
身体への負担が少なく、
ケイデンスの低い回転での安定性にも長けているため、
何日も自転車に乗り続けるロングツーリングにおいて、
たいへん理にかなった乗り物であると思います。
そして・・・
オーストラリア大陸で30歳のフーテンを乗せたTOEI号は、
いっさい弱音を吐くこともなく、へたれることなく
無事に4500kmの過酷な旅を全うしてくれたのでした。
帰国後も1~2泊ていどのツーリングや
日々の脚としていまだ健在。
長年の相棒としてお付き合いしてくれています。
★ ★ ★
先日知り合いの方が、
昔乗っていたようなランドナータイプの自転車にまた乗りたい。
ということで、僕のところに相談にいらっしゃいました。
僕は自分の愛車の故郷でもある東叡社をお勧めし、
オーダー前の事前調査のため
オーダーの手筈や納期、価格を東叡社に問い合わせてみました。
すると、納期はなんと
8ヶ月!!
ランドナーブーム再燃なんだそうです。
ほんの少し前まで、街中で鍵なしで放置しておいても
誰も見向きもしなかった自転車界の絶滅危惧種『ランドナー』。
ネット時代の影響下、加速した流行の波に乗る気配です。
いつの時代にも、
真に良いものは正しく評価・理解されるべきだと思います。
流行という名の潮流に呑み込まれ、
たとえミーハー魂の玩具にされたとしても、
強く頑固に長く生き延びて欲しいと願ったりするわけであります。
いいっすよランドナーツーリング

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クロモリの細身のフレームがまた良いですね、う~ん実に渋いです!
そうなんです。
バブル全盛期に東京でサラリーマンをやっていたんですが、旅に出たかったんですね~。
会社をやめて渡豪しました。
そして、その後気がつけばインドの空でした。。。
トーエイのランドナー、カッコいいです。
旅の思い出も含めて宝物ですね!
私もいつかオーダーしてみたいですね。
こんばんわ
自転車って車種によって様々な楽しみ方がありますよね。
あれやこれやイロイロ楽しませてもらってるんですが、たまにこのTOEIにまたがると、『おかえり~』って言ってくれているような、とことんカラダになじんだ感触があるんです。
僕の原点はまさにココにありです。