
VWの小型車に乗っていた我が妻が、
昨年末車検を期に、クルマ生活を止める決断をした。
お店への通勤の他、普段の買い物や所要に
ほぼ毎日クルマのハンドルを握っていたのにもかかわらずだ。
今回はその経緯について・・・。
いわゆるママさんカーとして、妻が毎日の足として使う以外に、
食材の仕入れがある時(ほぼ毎日なんですけどね・・。)は、
代わりに僕がクルマに乗り込み、3軒4軒と仕入先のハシゴをした。
距離は短くても、エンジンのオンオフを繰り返す街乗り運転は、
同速度で巡航するエコ運転とは対照的で、相当の燃料を消費する。
そのためガソリンスタンドでの給油は月2回を数え、
ガソリン価格の高騰などはシビアに家計を脅かした。
更に高額な車検代に税金、保険料と、
クルマ生活というものはなにかとお金がかかるもの。
しかし、公共交通機関のネットワーク構築が
今ひとつ甘い浜松のような地方都市では、
「クルマを使わないと買い物ひとつにも出かけられないゾ」、
という思い込み的常識が広くはびこっており、
僕ら夫婦もたいした疑問も持たずに、
日々ごく当たり前に常識的クルマ中心生活をおくっていたワケです。
しかし昨年9月、我が家にロングテールバイクがやって来てからとゆーもの、
事態は一変し、我が家のクルマ依存率は劇的に低下していった。
ロングテールバイクは自転車としては驚異的な荷物量が積載可能で、
お店で使う食材の仕入れに関しては、
玉ねぎ(80kg)と米(120kg)の運搬以外は
すべてロングテールバイクで行えることになった。
クルマでしか積めないと思っていた買い物量を軽々と飲み込み、
あっけないほどフツーに走ることができる上、
天気の良い日など、鼻歌交じりのポタリング気分まで味わえてしまう。
では、仕入れにかかる所要時間はどうだろう?
実際、自転車スピードで仕入先を巡ってみても、
クルマで同じコースを辿る場合と、
以外にも時間的に大きな差がないことが判明した。
クルマで出かける場合、駐車場所を探す作業や店内との往復、
車内への乗り降りが案外ロスタイムを生んでいるようだった。
その作業はさらに煩わしさを伴い、軽いストレスの原因にさえなっていた。
ワリに快適で日々最低限の運動にもなるロングテールバイク中心生活。
妻は僕の行動を傍目に観察でもしていたかな?
クルマの走行距離が落ち、ガソリンスタンドへ行く回数も
半分以下で定着しかけた頃、いよいよ3度目の車検日が迫ってきた。
ディーラーへ予約の電話をするため、妻に日程の相談を持ちかけたところ、
車検の相談がそのまま電動アシスト自転車(電チャリ)への
乗り換えの相談に変わった。
急遽クルマを売り払い、電チャリの物色~購入と足早にコトは進んでいった。
☆ ☆ ☆
我が家に新しくやって来た電チャリはSANYO エネループバイク。
上から見ても下からみてもそれはそれは立派なママチャリ。
前カゴ以外にも後ろの荷台にもカゴを装着し、
トラディショナルなママチャリスタイルで買い物時の運搬に備えた。
しかしこのカゴという奴(特に後ろカゴ)が、
実は荷物の積載において非合理的で、
しかも運転操作上危険な要素を含んでいることが試乗の後判明した。
まず、路面から伝わる衝撃について・・・
段差や路面の荒れたところでは、積載した荷物に振動が伝わりやすい。
ふとした衝撃でカゴから荷物が外に飛び出したり、
卵などは、うっかり路面の衝撃を拾ってしまうと案外あっさりと割れてしまう。
次に重心の問題・・・
前後ともタイヤの上部に荷物を置く構造となっているため、
積載量が増えるとともに自転車の重心は上へと移動してしまう。
乗り物は等しく、重心が高いよりも低い方が運動性能は高く、
安定した走行が可能となる。
この重要な重心位置を、不安定な方向へと変えてしまう
積載方法が残念ながら日本の主流。
しかし、ヨーロッパに眼を向けるとその事情はちょっと異なってくる。
歴史的に自転車文化の長い国々では、日常的にパニアバッグを使用する。
パニアバッグは上記のマイナス点を補う賢明な荷物積載方法で、
左右に振り分けられたふたつのバッグは、
重心を低く保つことができる上に、路面からの衝撃も伝わりにくい。
走りやすく、運びやすいだけでなく、
力の無い女性でもバランスを崩したとき、
リカバリーがしやすくなるという利点がある。
是非、我が妻にもこのシステムの恩恵にあずかって欲しいと思い、
目を付けたのがオランダの自転車専門バッグメーカー、
BASILのパニアバッグ。
使い勝手が良いだけでなく、ヨーロッパモノらしく頑丈に出来ている。
しかも防水生地で雨水などが入りにくい設計で、
デザインや色使いも日本製にはないセンスが光っている。
電チャリ+BASILパニア&ロングテールバイクの編隊で買い物に行くと、
え~~!って言うぐらいの荷物が積めて、
しかも安全に走って帰って来れちゃう。
さらにワンコだって乗せて遊びに行けてしまう。(この話題は次回ネ)
がっつり積めて、安定・安心でさらにエコな自転車ライフ。
家族で同時に展開すると楽しさが倍増しますね。
ブログランキング参加中です。
良かったらポチッと押してください。
清き一票をお願いします!
↓ ↓ ↓

にほんブログ村
我が家は昨年、のびーさん家と同じ型式のVWを3回目の車検を前に、補助金にも釣られて“軽”に替えました。
ただ軽とは言っても、基本的には年に1回の税金が安くなるくらいで、昔からは格段に良くなったとは言っても所詮“軽は軽”。妥協の産物です。
(正直、今でも欧州のスモールカーを見かけると未練が・・・)
最初はその軽で家族で出掛けたりもしましたが、私に嫌気が差してしまい、今では相方の買い物と子供の送り迎え専用車。
今時の軽は非常に高額で、高級ロードバイク2台分(←この感覚は非一般的^^;)、電チャリなら十台分?
もちろん車は保有している限り様々は維持費が必要。
山坂道や子供の送り迎えを考えると、思い切って「電チャリにしたら?」とは言えませんが、自分のライフスタイルを見直した時に、『電チャリで充分用が足りる』と判断された奥様と、『それならこうすれば安全に荷物も積める』というのびーさんの取組みには、ただただ頭が下がる思いです。
お褒めに預かり、あざぁ~す!!
実際、我が嫁の決断は本当に価値あることだと思います。
多少の雨でもひるまず電チャリのペダルを漕ぐ姿は、凛々しささえ感じます。
しかし、元来スピード狂の彼女、電チャリのアシスト域を超えて飛ばそうとするので、アシストの意味があまりないのも事実なのです。
アシストの味付けの対象が、脚力の弱いお年寄りを狙っているのでしょうから無理もないのですが、、、まぁ、なんとも、いやはや。。。
どうしても車から離れられない人です…。
東京なんて、本当は車が邪魔になることが多いんですけどね…。
仕事で重い荷物を運ばなければならないため出勤はどうしても車になってしまうのですが、発想を変えてのびーさんのように自転車で運べばいいんですよね!でも片道40kmを続けられるかなぁ…。慣れですかねぇ。ロードだったら40kmなんてあっという間の距離なのになぁ。
コメントありがとうございます!
片道40kmx2をロングテールで毎日通うのは、ちょっとたいへんそうですねぇ。
hudan010さん以外にも、毎日たくさんの荷物を運ばなければ仕事にならないという方は、他にもたくさんいらっしゃると思います。
そういう方達のためにもクルマはあるのですから、最大限使えばいいと思います。
でも、仕事の一部にロングテールを参加させることによって、生活の潤い度合いが大きく変わってくる、ということもあると思います。
クルマではひょっとして無駄かも?と思われる部分がもしあれば、是非一度ロングテールに荷物を満載して移動してみてください。おもわず顔がほころぶ何かが発見できるはずです♪